悪性黒色腫について

川越市・さいたま市のアリス動物病院です。

悪性黒色腫とは色素(メラニン)を作る細胞が癌となったもので、悪性メラノーマとも呼ばれます。
悪性黒色腫は一般に高齢の犬🐶で発生が多く、猫🐱ではまれです。ウサギ🐰や他の動物🐾でも発生します。主に口腔内、口唇部皮膚、眼瞼、眼球内及び爪床部に発生します。特に犬の口腔内の腫瘍の中では一番多いと言われています。

症状としては黒い膨らみが出来、徐々に大きくなっていきます。また、口腔内の場合には食欲の低下、よだれ、腫瘍の周辺では大きい傷が出来たり出血したりします。悪性黒色腫の腫瘍細胞は成長が早く歯肉や骨に入り込み、リンパ節や肺に転移しやすいです。

診断方法🩺としては針生検による細胞診によってメラニン色素を含む細胞を確認することでメラニン細胞の腫瘍を疑い、正確な診断のために病理組織検査を行います。また、レントゲン検査を行い肺への転移の有無を確認します。

治療法としては状態の緩和や生存期間の延長のためにも腫瘍周辺の正常組織を含め広範囲の外科的切除を行います。しかし、発生部位によっては外科的切除が難しい場合も多く、この病気は完治が難しく肺やリンパ節に転移した場合、その後は悪くなります。

当院🏥では病気になった子や飼い主さんにとってより良い時間を過ごしていただくために治療プランを相談検討していきます。また、悪性腫瘍の治療に定評のある2次診療病院と連携しながらご家族の支えになっていきたいと考えています。まずは早期発見です!定期健康診断や気になることを早めに相談して頂くことが大切かもしれません😀何かご不明な点がございましたら、当院までご連絡ください💁🏻‍♂️
(P)20210924


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アリス動物病院(川越市・動物病院)

ペットの分離不安について

川越市・さいたま市のアリス動物病院です。

こんにちは🐾
まだまだコロナの影響が大きいですが、徐々に外出🚘や宿泊🏝する機会も増えてきたのではないでしょうか。

今回はそんな生活スタイルと少し関係がある話題、分離不安🐶😺に関してです。

分離不安とは、飼い主から離れることで、動物が強い不安やストレスを感じ、何らかの問題行動を起こしてしまうことです。
留守中の嘔吐、下痢、トイレの失敗や、その他自らの興味を引くような行動(吠えなど)がみられます。

分離不安になる原因は色々ありますが、やはり本人の性格的なところが大きいです。🧐
しかし、飼い主がその子に依存している時間が長すぎると、少しの外出でも大きな不安につながることもあります。

治療方法は、まずはなんといっても留守に慣らすことです。🏠
おもちゃ🧸を使って気を紛らわしたりお留守番の練習をしたりなど、飼い主さんが不在になる時間があっても当たり前だと思ってもらうことが重要です。
出かける前に「行ってきます」といった声かけを極力しないのも効果的です。
その他、不安を抑えるお薬💊を併用したり、しつけなどでトレーニング🐾したりすることもあります。

在宅勤務であったのが出社をするようになるなど、ご家族の生活スタイルが大きく変わる中、動物病院でも分離不安による相談が増えています。当院ではドッグトレーニング(しつけ教室)も受付ております。💁🏻‍♂️
お困りの方は、ぜひお声がけください。

(ITO)20210830

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猫の風邪(伝染性鼻気管炎、カリチウイルス感染症)

今回のコラムは猫風邪😿についてです。
猫風邪は人間の風邪と同じようにくしゃみや鼻水などの症状を起こす病気の総称です。

猫風邪の主な原因には1️⃣猫ヘルペスウイルスと2️⃣猫カリシウイルスがあります。主に猫同士のくしゃみや鼻汁などが接触することよって感染し、特に子猫のうちからかかりやすい病気です。

1️⃣ヘルペスウイルス(猫ウイルス性鼻気管炎)
症状はくしゃみ、鼻水🤧発熱🥵など人の風邪と似ており、他にも目やにが酷くなり結膜炎や鼻炎が多くみられます。ヘルペスウイルスは一度感染してしまうと症状が改善したとしてもウイルスが体内にずっと残り、ストレスなど免疫力が低下することで繰り返し再発するがあります。😳
2️⃣カリシウイルス(猫カリシウイルス感染症)
症状はくしゃみや鼻水、発熱の他によだれを伴う口腔内潰瘍特徴があります。そのため、口の中の痛みからよだれや食欲不振で口が汚れたり、口臭、脱水などで気付くことが多いでしょう。😩

診察では臨床症状から診断することも多く、確定診断では検査でウイルスを検出する方法があります。
この2種類の病気は一般時に子猫の時期からの混合ワクチン💉で予防をします。ワクチンでの予防がとても大切になります。

治療については、主に抗ウイルス薬、抗生剤などを使用し、症状に合わせて対症療法を行い症状緩和を目指します。早めの治療が大切にやります。症状は大体2~3週間で治まりますが、長期にかけてウイルスを排出するため、症状が治っても他の猫に感染しないようにな注意が必要です。

これらの病気は人にうつりませんが、人がキャリアになって他の猫に感染させてしまう可能性もあるため、猫風邪と思われる猫と接触した場合は手洗い消毒を心掛けましょう。
もしもご家族の猫で気になる症状がありましたら早めの受診をお勧めします。予防の為のワクチン接種も毎日受付ています。ぜひご相談下さい。😺💉🐾💁🏻‍♂️❤️

(P)20210830


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重症熱性血小板減少症候群(SFTS)

川越市・さいたま市のアリス動物病院です。

今年の夏は、コロナウイルスの密を避けるレジャーとして、山や川🏞でワンちゃんも連れてキャンプ🐶⛺️をして過ごそうという飼い主様も少なくなかったのでは無いでしょうか?そんな時期に気をつけておきたい『』という人獣共通感染症❗️についてご紹介させていただきます🐾💁🏻‍♂️

SFTSは、2011年に中国より報告されたマダニ媒介性の新興ウイルス感染症です。2013年に国内で初めて報告されてから300名以上の感染者が報告されています。
発生地域は主に西日本からで春から秋にかけて発生が多いことが分かっています。昨年までは、静岡県より以西の西日本でのみ感染者が報告されていましたが、今年に入ってから関東地方(千葉県)でも感染者が報告され、注意が必要となりました☹️

感染経路はマダニを介したもの(直接咬まれること)が中心ですが、感染患者の体液などの接触により、人から人へ、犬🐶・猫😺から人への感染も報告されています。

SFTSを発症すると、6日~2週間の潜伏期を経て、発熱、消化器症状(食欲低下、嘔吐など)、その他に頭痛や神経症状、皮下出血などの出血症状を起こします。犬と猫も人とほぼ同様の症状を示します。😳

SFTSで最も恐ろしい点は、致死率が高いことです。人でなんと約20%、犬で29%、猫は人や犬より高く約60~70%と知られています。さらに、有効な治療薬やワクチンはなく、治療は対症療法しかありません。🥺

犬と猫のマダニ予防は、SFTSを含むダニ媒介性感染症を防ぐ有効な方法となります。当院でもワンちゃんと猫ちゃんのノミ・マダニ予防薬💊が各種ご用意しています❤️ しっかり通年予防で、人にも危害を加える感染症を未然に防ぎましょう💪🏻

(Y)20210830

 

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誤飲について

川越市・さいたま市のアリス動物病院です。

ご家庭の🐶😺🐰動物さんが、ちょっと目を離した隙に、フードではない何かを咥えたり齧ったりしていた…
そんな経験をした方は多いかと思います。
今回は誰にでも起こりうる、かつ緊急性がとても高い「誤飲」についてお話しします。

誤飲とは文字通り、異物を誤って飲み込んでしまうことを言います。
そのまま消化管を傷つけず流れて便とともに出れば良いのですが、そうでない場合、その飲んだ異物の種類や閉塞した場所などにより、様々な重篤な症状が出ます。

ボールやウレタン、種、タオル、紐などの厚みのある固形物は、気道を閉塞し呼吸困難になったり、食道や胃腸内で詰まり激しい嘔吐を引き起こします。
肝臓や膵臓、腎臓などにも影響が出ることもあります。
特にタオルや絨毯といった布製品、紐などは消化管表面を擦って傷つけるので、壊死したり破けると腹膜炎を起こします
(猫😼ちゃんやうさぎ🐰ちゃんの毛球症でも同じ状況が起こりえます)。

ボタン電池🔋、釘📌、串🍡などの先の尖ったものも、消化管表面に張り付いたり穿孔したりします。
こちらは吐き出すことも難しいものの1つです。

その他、観葉植物🪴、チョコレートやネギ🧅といった様々な食べ物、タバコ🚬など、中毒を起こすものも危険です。

誤飲の診断は、主にX線検査(造影剤を使うこともあります)、エコー検査などで行います。
あまり時間が経っておらず胃の中にある状態なら、物によりますが、催吐処置(吐き出させる処置)や内視鏡などで対応することができます。
吐き出せなかった場合、腸にまで行ってしまっていた場合は、症状が軽度であれば内科的な治療で消化管内の通過を促しますが、完全に閉塞していたり重篤である場合は外科的に取り出します。

誤飲の予防は何と言っても、飲み込みそうなものを手の届くところに置かない、ケージから出したら極力目を離さないことが大切です。
また万一飲み込んでしまった場合、とにかく早く治療を開始することが鍵となるので、気づいたらすぐにご連絡ください。🏥🩺
(緊急性が高いので、予めご一報いただけると、よりスムーズに診療のご案内ができます)
(ITO)20210729

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熱中症に注意!

川越市・さいたま市のアリス動物病院です。

日に日に気温が上がり夏😎が近づいて来ています。今回は熱中症😓についてです。
夏になると度々ニュースで聞く熱中症は人間だけでなく、私達と一緒に暮らしてる動物🐾達にも起こります。 熱中症とは気温や湿度が高い環境で体温が上昇しながらも、熱を体内から発散することが出来ず様々な症状を引き起こす状態の総称も言います。
汗と共に熱を発散している人間とは違い、犬🐶や猫😺は汗💦を殆どかきません。ひんやりした床や壁にくっついたり、冷たい風の当たる場所で熱を逃がします。加えて、犬はパンティング(ハアハアする)で熱を発散します。しかし、熱を発散できず体温が上昇した結果熱中症😨を引き起こします。特に短頭種や長毛種は暑さに弱いです。また、兎🐰は耳から熱を発散するするため高温になりやすく、フェレット🦫やスンクスは寒い地域で暮らしていたため暑さには弱く熱中症になりやすいです。
熱中症の要因として密閉された車🚘😡の中や室内での高い気温🥵、湿度の上昇、水不足、外での長時間直射日光当たるなどの外的要因の他に、肥満や心疾患、上気道疾患などの内的要因があります。
症状として体温が上昇し吐き気や運動失調、ふらつき、脱水、けいれんなどがおきます😨。悪化するとショック症状、中枢神経障害、循環不全による臓器障害などの合併症を引き起こし、状態によっては死に至ります。
治療法は重症度によって異なりますが、まず体を冷やし、脱水症状やショック状態があれば輸液をし循環を良くします❤️‍🩹。もし合併症が起きていたら状態を良化した上で治療を行っていきます。
熱中症だと思われる症状が見られたらすぐに獣医師に相談し応急処置としてまず体を冷やして🚿あげましょう。冷たい水で濡れタオル🧼🧽などで体を冷やし、大きい動物なら首の付け根や脇の下を冷やします。しかし、表面体温はまた、水を飲むことが可能であれば少しずつ飲ませてあげましょう。大量の水を一気に飲ませるのは逆効果で危険なので気を付けてください🧐。
予防として動物にとって快適⛱な環境を整えてあげてください。動物それぞれにとっての適切な温度、湿度があるので自分の飼っている子の環境を理解し、水分補給、長時間直射日光にあたことを避けるなど意識してください🧐。何かご不明な点がございましたら当院にお電話ください。

(P)20210714



 

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猫のストレスについて

今回のコラムは😺猫のストレス💦についてです。

猫はストレスを感じやすい動物と言われています。動物病院通院とストレス関係は大切です。そもそも、なぜストレスを感じさせてはいけないのでしょうか。😼

猫はもともと、知らない場所や知らない人を接することが苦手な動物なのです。動物病院に行くことが過度のストレスになり、それで体調を悪化させては元も子もありません。また猫がストレスを感じることで、血圧や心拍数の上昇、白血球数や血糖値などの血液データ🩸の数値に影響するため、正確なデータで測定することが難しくなります。

猫がストレスを感じるのはキャリーでの外出だけではありません。自宅でもストレスを感じてしまうことがあります。ここでは特に問題となる3つのストレスについて紹介します。

1️⃣生活環境の変化
引っ越しやリフォームなど、生活環境が大きく変化するときはストレスを感じやすいです。
➡️引っ越しする際にはできるだけ、昔の家で使っていた家具や猫用の食器、トイレ、お気に入りの毛布などはそのまま使うことをおすすめします。

2️⃣トイレの環境
猫の泌尿器疾患の中でも多い病気のひとつに「特発性膀胱炎」があります。この病気の発症原因については諸説ありますが、そのひとつにストレスが挙げられます。
➡️トイレの数が少ない、トイレが小さすぎる、トイレの砂が気に入らない、トイレがいつも汚れているなど快適でない場合、猫は排尿を我慢しがちです。これを日々繰り返すことで、膀胱炎になってしまいます。

3️⃣他の猫との相性
今まで猫が単独に生活していた環境に新たに猫を飼う際には、非常に大きなストレスがかかるといえます。➡️雄猫どうし、もしくは高齢猫と子猫の組み合わせは相性が悪いことが多く、何らかの病気を持っている高齢猫の場合、元気な遊び盛りの子猫を新しく飼うことが大きなストレスになり、休むことができなくなることがあります。

猫がストレスを感じているかどうかを、外から正確に判断するのは難しいことですが、以下の行動からある程度客観的に判断できます。
😺毛づくろいをしなくなる、または過剰にする
😺食事をしない、または異常に食べる
😺狭いところにいつも隠れる
😺つねに警戒している姿勢をとる
😺小さい音に敏感になる
何か環境が変化したときには、このような行動が見られないか注意してみてください。ご不明な点がございましたら、当院までご相談ください。💁🏻‍♂️
(C)20210708

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見た目でわかる子猫の週齢別の特徴

外猫のさかりの声が聴こえてくる季節になりました。この時期になると、子猫たちを見かけることがあるかもしれません。今回は見た目でわかる子猫の週齢別の特徴を紹介します。

😺生後0日から1週齢
出生直後の体重は90~110g程度で、健康であれば1日当たり10~15gずつ増えていきます。出生後しばらくはまぶたが閉じているのが正常です。自力歩行はできないので、母親がなめて転がして自分の乳首をあてがいます。排尿排便も自力ではないため、母猫が子猫の陰部をなめて刺激します。母親がいない場合は、濡らしたティッシュやガーゼなどで、人が子猫の肛門と陰部をやさしく刺激し排泄を促する必要があります。

😺生後1~2週齢
体重は150~250g程度に成長します。目は7~10日齢で自然と開きます👀。視覚はまだ未発達なため、子猫の目は焦点が定まっていません。母親の乳首は視覚ではなく、においと触覚で探します。人工乳🍼で育てるときは、人が飲み口を子猫の口に持っていかなければなりません。前肢による遊泳歩行が可能となるため、おなかが空くと自分からモゾモゾと移動して母親のおっぱいを探すようになります。このとき後肢で立ち上がることはできずに、後肢を引きずるように移動します。

😺生後2~3週齢
体重は250~400g程度に成長します。視覚は未発達で視界はぼやけていますが、ミルク🍼を飲ませてくれる人や世話をしてくれる人を見分けられ、知らない人には警戒などの反応が見られるようになります。前肢と後肢を使った歩行が可能となりますが、ふらつき、足がもつれて転びやすいです。同腹子と遊びはじめ、互いの耳、尾、足先などに噛み付くようになります。

😺生後3~4週齢
体重は350~550g程度に成長します。視覚が発達し、対象物をじっと見つめる時間が長くなり、人を区別できるようになります。歩行はだいぶしっかりしてきて、一瞬走ったりできるようになります。自力で排尿排便ができるようになり、トイレも使えるようになります。🦷歯は乳前歯および乳犬歯が萌出しはじめます。

😺生後4~5週齢
体重は生後4週齢で450~700g程度に成長します。視覚がしっかりして人の顔を見分けられるようになるため、知らない人が近づいて来ると、すばやく逃げるか隠れるようになります。👀聴覚が発育し、周囲の音、知っている人の声などに反応するようになります。トイレの場所を覚え、自分で💩排尿排便ができるようになります。🦷歯は乳前臼歯が萌出しはじめます。皿のミルクをなめ、柔らかい離乳食を食べはじめます。誰かが食べていると同腹子も真似をして同じものを食べるようになります。

子猫は生まれた直後や離乳期に病気を患いやすく、毎日の観察と適切な管理が大切です❤️
何かお困りのことがありましたら、当院までご連絡ください。健康で健やかに育つよう検診や予防開始時期のアドバイスなどもいたします。(C)20210628

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マラセチア症

川越市・さいたま市のアリス動物病院です。

今回のテーマはマラセチアです。
マラセチアとは3μm~5μmほどの非常に小さな卵円形をしているカビ🦠の仲間で、皮膚や耳👂の中に常在しています。
マラセチアは皮脂を栄養としており健康な皮膚では少量なため問題は起きません。しかし、皮膚の状態の変化や他の病気が元でマラセチアが増殖することで症状を引き起こします。
マラセチアが増殖する原因として過剰な皮脂や多湿、皮膚のバリア機能の低下があげられます。また、アレルギー性疾患、細菌性疾患も起こる原因になります。
マラセチアの症状は耳、口、脇の下、股の内側、肛門周囲または全身にみられます。症状としてはチョコレート色の臭いの強い耳垢が特徴的です。痒みで顔や耳を掻いたり地面に擦り付けたりもします。皮膚を傷つけ皮膚炎を起こし、耳のマラセチアが増殖することで外耳炎を引き起こします。他の症状として様々なフケ、皮膚が色素で黒ずんだり、脱毛や紅斑、苔癬化などです。また、マラセチアは他の疾患と随伴して発症するため、アトピー、ノミアレルギー、食物アレルギー、脂漏症などの病因を考えておく必要があります。
マラセチアはあらゆる年齢及び犬種の成犬に発症します。特にマルチーズ、シェットランドシープドック、プードルなどに発症が多いです。また、季節としては湿度が上がる梅雨の時期に多くなります。

マラセチアの症状を疑う場合、有効な診断方法は鏡検です。綿棒で幹部皮膚あるいは耳道を擦り、またはセロハンテープで患部をサンプリングして染色することで容易に検査が可能です。
治療法は原因となる要因の治療とともに抗生物質と抗真菌剤の長期治療およびシャンプー療法の併用です。
マラセチアは再発を繰り返すことが多い疾患であり治るのに根気が必要な疾患です。また、他の疾患の早期発見のためにも痒みがあるなど怪しいと思った場合、早めにご相談ください。🐶

20210616(P)

 

 

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アリス動物病院(川越市・動物病院)

乳歯遺残について

川越市・さいたま市のアリス動物病院です。

今回のテーマは「乳歯遺残」🦷です。
犬や猫も人間と同様に子犬🐶や子猫🐱の頃に乳歯が生え、永久歯へと生え変わります。個体によって差はありますが、通常生後5〜10ヵ月のあいだでその生え変わりは完了するといわれています。
しかし、中には抜けるはずの乳歯が抜けずに残り続け、永久歯と重なって生えることがあります。この状態を「乳歯遺残」といいます。これは、特にチワワやトイプードルなどの小型犬でみられることが多いです。
「乳歯遺残」は、口の中で様々な問題を引き起こします。乳歯が残り続けることで、歯並びが悪くなり、噛み合わせが悪くなる「不正咬合」に繋がる可能性があります。それに伴って歯と歯がぶつかって痛みを引き起こしたり、歯が口の中の粘膜を傷付けることもあります。🙀
他にも、食べかすが乳歯と永久歯の間に挟まり、歯垢や歯石が溜まり高率に歯周病を起こしやすくなります。😨
ご自身の愛犬に乳歯遺残を見つけた場合、抜きたくなる人も居るかもしれませんが、自己判断で無理矢理乳歯を抜こうとするのはやめて下さい。途中で欠けて、より抜けにくくなる恐れや口の中を傷つける恐れがあるからです。
基本的には乳歯遺残の治療方法は、全身麻酔をかけた後に残った乳歯の抜歯になります。
小型犬では、体が成熟する生後6ヶ月を目安に去勢・避妊を行っております。当院では、不妊手術で麻酔をかける際に、一緒に乳歯遺残チェックをし、乳歯が残っている場合は合わせて抜歯も行っております。
大切な愛犬の健康を守るためにも、若いうちに乳歯遺残を解消させて、歯周病を予防していきましょう。💁🏻‍♂️🩺
(Y)20210606

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