猫ちゃんフェレットさんのフィラリア症予防について

川越市・さいたま市のアリス動物病院です。

蚊の活動が本格化する前にワンちゃんにはフィラリア検査のご案内を致しました。それぞれの方法で予防を始めている時期でしょう。

お家の中にまで蚊が入ってくる季節を前に、ネコちゃんフェレットさんにもフィラリア予防をお勧めします。

『フィラリア=犬糸状虫』の名の通り、ワンちゃんに多い病気ですが、実はネコちゃんフェレットさんも稀にフィラリア感染が確認されています。
数年前の調査では、10頭に1頭の割合で室内ネコちゃんへの感染幼虫寄生があったとの報告もあり、思ったよりも多い印象を受けます。

ネコちゃんフェレットさんがフィラリアに感染すると、ワンちゃんとは少し違う症状を呈し、気管支炎や喘息のような咳、食欲不振、体重減少、無症状、他の病気との鑑別が難しく、突然死の原因とも言われています。

また、本来の宿主ではないネコちゃんフェレットさんの体内で、フィラリアが成虫になるまで成長することは稀で、あったとしても1-2匹程度。ワンちゃんのように簡便な血液検査で判別することも困難なのが現状です。心臓が小さい為少量の寄生でも症状の発症に繋がってしまいます。

蚊にさされない工夫をすること。
月に1回皮膚に塗布するスポットタイプの予防薬を、蚊の出るシーズン+蚊がいなくなってから1ヶ月後まで(ワンちゃんの予防期間と同じです)使用することで予防は可能です。

予防薬は特別な検査は不要で体重別に処方致します。
お気軽にご相談下さい。

(FM)

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アリス動物病院(川越市・動物病院)

水のレジャーシーズン前に

まだ5月ですが、夏を感じさせる日も増えてきました。
ワンちゃんと水のレジャーを楽しむ計画を立てる方もいらっしゃることでしょう。

海、川、ドッグランプール、お庭のシャワーで遊んだりとお水が好きなワンちゃんにはたまりません。

一方で、炎天下での熱中症や冷たいお水に長く浸かりすぎることによる低体温症。真水を飲みすぎて低ナトリウム血症(水中毒)を起こしてしまったり、海水や川の水を洗い流さなかったことによる皮膚炎。
水の事故や水遊び後のトラブルも耳にします。

適度な休憩と水分補給、ライフジャケットを装着したり、遊ぶ場所や気温、遊んだ後はシャンプーをして乾かす等工夫をして楽しんでくださいね。
人間も同じですが、水遊びは体力を消耗するので、遊んだ後はゆっくり過ごしてください。

さらに、レプトスピラ症と言う感染症にもご注意下さい。
もともと野生動物(主にネズミ)が持っている細菌が原因で、人にも感染る人畜共通感染症、汚染された水や土壌に接触して感染します。
発熱、黄疸、嘔吐下痢、肝炎・腎炎、、、治療の反応が悪いと命を落とすこともあります。
7種混合ワクチンで予防が可能ですので、暑い季節が来る前に接種するのも対策の1つです。ぜひお気軽にご相談ください。(FM)

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愛鳥週間 (巣立ちヒナを拾わないで)

春から夏にかけては野鳥の子育てシーズンです。

この時期はまだうまく飛べないヒナが地面に落ちていることがありますが、手を出さずそっと見守って下さいね。

まだ羽が生え揃っていないヒナは巣が分かれば巣にもどすのが理想です。(わからなければ、親鳥がエサを運んで飛べるまで育てる可能性もあるのでそのままで)

羽が生え揃い、口が大きく尻尾が短いヒナは「巣立ち雛」と呼ばれ、親鳥と行動しながら、飛び方やエサのとり方等の生きる術を学んでいる時期。独りぼっちに見えても、親鳥が近くにいるので連れ帰らず、巣立ちを応援してあげて下さい。

あまりにも往来の激しい道にいる時は危なくない場所に移動させて下さい。親鳥は声でヒナを見つけるので大丈夫です。

もし、怪我をしている場合は鳥獣保護担当部署へ連絡して下さい。傷病野生鳥獣保護診察機関に指定された動物病院で診療してもらえます。川越の本院は指定病院ですので、県から診療委託を受けて任務に当たっています。

見守るのも野鳥が生きていくため、そっと応援していきましょう。(FM)

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コロナウイルス感染症

川越市・さいたま市のアリス動物病院です。

2019年末から世界中で蔓延した新型コロナウイルス感染症。
日本では5/8以降、感染症法の位置づけが季節性インフルエンザと同等の5類に移行しました。

コロナウイルスはワンちゃんネコちゃんにもありますが、種特異性があるため、動物種を超えての感染は基本的にありません。
どちらも腸炎ウイルスで、保有していてもほとんどが無症状か、軽い下痢を引き起こす程度のウイルス、いわゆるお腹の風邪ですのでご安心ください。

ただネコちゃんの場合、稀に猫コロナウイルスを保有している子の体内で、ウイルスが突然変異により強毒化し、「猫伝染性腹膜炎」という重篤な病気を引き起こすことがあるため、注意が必要です。(強毒化の原因は未だはっきりしていませんが、免疫系統やストレスが影響を及ぼすと言われています)

発熱・黄疸・食欲不振・元気減退に加えて、腹膜炎を起こしお腹や胸にお水が溜まるウェットタイプ。
同じく発熱等の症状に加えて、臓器障害(腎臓・肝臓等にしこりができる)、目や脳に病変ができるドライタイプ。
様々な症状を引き起こしますが、どちらのタイプも発症してしまうと命を落としてしまう怖い病気です。

残念ながら、猫コロナウイルスのワクチンは日本にはありません。
この病気に限らず、ネコちゃんを外に出さない、ストレスをかけない生活を心がけるのが大切ですね。
また、全年齢で発生はみられますが、子猫で発症しやすいことが明らかになっているので、いつもと様子が違うと感じた際には受診を考えていただくといいですね。(FM)

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