川越市・さいたま市のアリス動物病院です。
まだ寒いですが、これから徐々に暖かくなってくると外に出ることが多くなると思います。今回は野外などで感染が起きる可能性がある🐶犬のレプトスピラ症についてお話します。レプトスピラとは細長いらせん状の細菌🪱で、犬の他、👨👦👦人や他の哺乳類にも感染する人獣共通感染症です。レプトスピラにはいくつかの血清型があり、特定の血清型での感染を診断した場合、その医師や獣医師は発生の届出義務がある重要な感染症です。
通常レプトスピラはネズミ🐀などのげっ歯類の腎臓に潜伏し、尿から排出され、その尿によって汚染された水や土壌に接触することで口や皮膚の小さな傷から感染します。レプトスピラが体内に感染すると、肝臓や腎臓で増殖します。体のいろいろな臓器に影響を与える感染症ですが、血清型によって様子が異なります。
1️⃣甚急性では、肝不全や腎不全など症状が現れる前に数時間から数日で突如死に至ります。 2️⃣急性のレプトスピラ症では甚急性よりも緩やかですが、発熱や嘔吐、脱水、呼吸困難、出血、黄疸、播種性血管内凝固などがみられ、肝不全や腎不全を起こし死亡することが多いです。 3️⃣亜急性では発熱、元気消沈などの他に脱水、食欲不振、多飲多尿などの症状が起きます。 4️⃣レプトスピラ症から回復した犬や無症状感染の犬は、数カ月から数年の間尿中にレプトスピラを排泄すると言われています。(キャリア)
レプトスピラ症の診断方法🩺としては血液検査・尿検査などの各種検査を行った上、感染判定の為に尿や血液を用いた精密検査を検査センター🧪に依頼します。
治療法としては有効な抗菌薬💊を用いて、ダメージを受けた体の状態に合わせた支持療法を合わせて行っていきます。
予防としてはげっ歯類などの感染動物が生息してる湿田、沼、水たまりなどの水を飲んだりさせないようにすること、不特定の犬達が出入りするドッグランや野外公園などを利用する場合は獣医師と相談してしっかりワクチン接種💉を済ませておく必要があります。
レプトスピラ症は🐶犬だけでなく👨👦👦人にも感染する人獣共通感染症です。衛生的な対応と予防処置が必要不可欠になります。何か気になるような点や予防処置等のご希望などございましたら気軽に当院へご相談下さい。🏥💁🏻♂️
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