川越市・さいたま市のアリス動物病院です。
今回は見た目でもわかりやすい疾患についてお話しします。
チェリーアイ👁とは、わんちゃんの目頭の内側にある第三眼瞼(瞬膜)から、赤く腫れ上がった涙の分泌腺(第三眼瞼腺)が飛び出た状態のことをいいます。
赤く腫大した様子がまるでさくらんぼのように見えるので、そう呼ばれています。😲
腫れた第三眼瞼腺が目に直接当たり刺激したり、不快感からわんちゃんが目をこすってしまったりすることで、結膜炎や角膜炎などその他の眼に関する疾患を併発することがあります。
原因は先天的なものと後天的なものとがあります。
先天的なものは遺伝が関与しているといわれており、第三眼瞼腺を固定する結合組織が弱かったり、元々無い場合に発症します。これは若齢のわんちゃんに多くみられます。
後天的なものは年齢と関係なく、炎症や外傷など様々な原因によって引き起こされます。🤔
治療はまず点眼薬や内服薬を用い、第三眼瞼腺の炎症を抑えていきます。💊
しかし再発をくり返し完治しない場合は、第三眼瞼腺を元の位置に縫い付けて戻す手術などを行うこともあります。
チェリーアイは予防することができないため、併発疾患が起こる前の早めの治療が重要になります。🏥
日々、わんちゃんのお顔を見てコミュニケーションを取ることも大切です。
何か気になることがあれば、お早めに受診をお願いします。😊
20210530(ITO)