歯周炎について

川越市・さいたま市のアリス動物病院です。

今回のテーマは歯周病です。

わんちゃん、ねこちゃんのお口のトラブルはいろいろありますが、飼い主さんが一緒に暮らしていて気になることといえば、歯石や口臭ではないでしょうか。2歳齢になるまでに猫の70%、犬の80%が歯周病を患っていると言われています。😺🐶⁉️🤔

歯周病の主な原因は歯の表面に付着した歯垢(プラーク)です。歯垢は食べ物のカスと細菌の塊からなります。歯垢1gには1000億個の細菌が含まれていると言われています。

歯垢を放置しておくと、犬では3~5日、猫では約1週間で唾液中のカルシウムが沈着して歯ブラシでは除去しにくい硬さの歯石となります。この歯石の表面はザラザラしており、さらに上から歯垢が付着しやすくなります。❗️🪥🪥🪥

このような歯垢や歯石は、強い口臭や、歯肉の赤い腫れ痛みや出血などを招きます。さらにこの状態が続くと、歯肉が歯から剥がれ、歯肉と歯との間にポケット状の溝ができます。この溝に歯垢とともに細菌が侵入し、溝が深くなることで、最終的には歯を支える骨まで溶かされる歯周病で歯が抜け落ちます。❌

それだけではなく、菌が出す毒素・菌体そのものが体に入ることで、様々な病気を引き起こす原因になります。例を挙げると心臓や肝臓、腎臓などの主要臓器や血管の病気、呼吸器疾患、糖尿病、全身への感染症などが考えられます。🫀

初期の治療では歯垢や歯石の除去や薬の服用で改善されますが、進行したものでは全身麻酔をかけた状態での歯石除去や口腔手術などの処置が必要となります。🏥🩺💉

歯周病はお口のトラブルだけではなく、日々の健康や寿命に関わりますので、お困りの方は気軽にご相談ください。🐶😃😺

(C) 20201221

 

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